なぜ、カノン上映会をやるのか?

なぜ、カノン上映会をやるのか?

カノン上映会をやるぞ!宣言

雑賀俊郎監督の『カノン』(角川映画)は、アルコール依存症やDV、モラルハラスメントが描かれていますが、最後はピアノ演奏で感動する物語でした。

なぜ良工房で『カノン』上映会をやるのか?

(実話)私の父はアルコール依存症(AA)でした。

私が14歳の時に、母が兄と私を連れて母の実家に帰り、父とはそれっきり生き別れ、どこにいるのか死んでいるのかも分からなくなりました。

ある時、父が生きているという知らせが私の元に届きました。

25年振りに再会した父は、アルコール依存症の施設にいて、10年も断酒に成功していたのですが、残念ながら痴呆になっていました。

私の事が分からない父の状態を良い事に、私は父を罵倒しました「お前のせいで」って一時間も。

その日の夜、ホテルで私は反省しました。「そんな事を言いたいんじゃない」

翌日の面会で施設の方が教えてくれました。「昨日の夜、お父さん泣いてましたよ」って。

私は父に「ごめんね」って言いました。

「私の事わからないだろうけど」って付け加えて。

そしたら、父が「うづめだろ」って言ったんです。

「私が分かるの?」って聞きましたけど、そこから父はあやふやになり、空の向こうを見上げて仏の様な顔になりました。

私は多くの事をわだかまりが無くなった気になりました。

でも、本当にわだかまりが無くなったのは、『猫捨てちゃった事件』を思い出してからです。

『猫捨てちゃった事件』はこちら

予断ですが、この時に施設の方からアダルトチルドレン(AC)という言葉を教えて頂きました。私がACであると言うのです。私は断固否定しました。しかし…

映画『カノン』を観た時

2017年11月末、宝塚の映画館で雑賀監督が『カノン』上映の前に舞台挨拶をすると知りましたので、私はその日に合わせて宝塚へ行って来ました。

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実は私は10年ほど前にシナリオを勉強していて、雑賀プロデューサーにお世話になった事がありました。

なので、劇場で雑賀監督から「久しぶり〜」って言って頂けた時は嬉しかったです。

映画を観終わって私が思った事は、『雑賀監督は私の人生を知っているのだろうか?』でした。

一部私の体験とシンクロしていたのでそう思ったのですが、もちろん雑賀監督は私の人生を知りませんし、ただの偶然なので驚きました。

だからこそ、私は何かの力を感じて『この映画を私も上映するんだ!』という強い意思が沸き起こったんです。

お金を払ってでもやりたい!

アルコール依存症(AA)の方がなぜそうなってしまったのか?が分かる映画ですし、 AA当事者さんが映画を観て癒さたら自分の家族を大事に出来るかもしれないし、 それで家族が仲良くなったら世界が平和になるかもしれません。=親と一緒に住めない子供が減るかもしれない。もっと甘えて暮らそうよ。

AAに育てられた子供はアダルトチルドレン(AC)になりやすいのですが、 ACの方がどうやったらトラウマを克服出来るか?この映画にはそのヒントがあると思います。

それから、映画とは無関係ですが家族が生き別れるさいに動物を捨てるという事も減るかもしれない。

そして何と言っても、最後の感動的なラストシーンを見てほしい。

どんな闇でも必ず最後は晴れますとも!!!

そういう思いを込めて、映画『カノン』を上映させて頂きたいと思いました。

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