ゆず、アルコール依存症を語る。

ゆず、アルコール依存症を語る。

ゆず、アルコール依存症を語る。

カノン上映会実行委員会副会長のゆずです。

私は元看護師で、アルコール依存症病棟(男性病棟)に勤務していたことがあります。

患者さんたちは30〜60歳代中心で、気さくで優しい人たちが多かったことを覚えています。

入院当初は身体的に悪い状態であることが多いのですが、内科的な治療を1週間もすると大体の人たちは、外見は元気になったように見えました。

治療はアルコールプログラムに沿って行われ、そこには自助グループ(AAなど)への参加もありました。

病院で雑種の犬を飼っていて、その子の散歩もアルコール患者さんたちがしていました。

山歩きも畑の作業も一緒にしました。

患者さんたちは真面目で、いろいろなことが上手でした。

だから、この人たちがなぜアルコールに依存しなければならなかったのだろう、と不思議だったのです。

でも。家族のいない人、誰も面会に来ない人、仕事を無くした人、財産を失った人…そういう人たちが何人もいました。

そして、作業の合間や静かな夕暮れなどに、これまでの人生をちょっと自慢気に語ってくれるのでした。そうか。社長だったんだ。

有能なサラリーマンだったんだ。学校の先生だったんだ…などなど。

だから、ますます、なぜ?という疑問がつのったのでした。

しかし、妙に納得してしまう時がありました。

それは、笑いながら退院していった人たちが、数か月後に見る影もなく再入院して来た時です。そうなのでした。その人たちは、社会では辛かったのです。

どうにか今度こそは、と社会復帰したら、自分自身や社会の問題が大きなストレスとなってのしかかってきたのでしょう。

だから、病棟のスタッフはさりげなく迎えました。がんばったよね、と心で伝えながら。

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